2017年12月29日金曜日

京大英作文ー2005年京大 [ 後期 ](2)Although it has been at least 60 thousand years since h

課題の説明

平成17年 2005年 京大 [ 後期 ]

課題(文字数: 181文字)

人間が毛皮を衣類として用いるようになって少なくとも6万年、かくも長い歴史をもつ毛皮利用の文化がここにきて急に廃れるようなことはとうてい考えられない。しかし、最近にいたって、毛皮利用の基本にかかわる面で注目すべき変化が生じつつある。それは、とくに装飾あるいはファッションにおいてこれまで最大利用層だった女性の側から、その着用を自粛しようという動きが出てきたことだ。(西村三郎「毛皮と人間の歴史」、一部改変)

答案(単語数: 396文字 71語)

Although it has been at least 60 thousand years since human have used fur for clothes, we can't imagine that culture using fur which have such a long history  suddenly vanish. However, these days, there is arising a remarkable change about a basic point of using fur. It is that the opinion not to wear fur arise around women who have been the most fur user especially on accessories or fashions.
ginger check:red

答案作成にあたって調べたこと,添削後チェックしたいこと

  • 毛皮:fur
  • 生じる: arise
  • 特に: especially 

添削結果(添削依頼先:フルーツフルイングリッシュ日記添削)

(A)It has been at least 60 thousand years since (B)humans (C_)started using(_C) fur for clothes, (D)and we can't imagine that culture (E)of using fur (F),which (G)has such a long history suddenly vanish. However, these days, there is (H_)a remarkable change arising(_H) (I)in (J_)basic principle(_J) of using fur. It is that the opinion not to wear fur (K)arose (L)from women (M),who have been the (N)main fur (O)users especially (P)for accessories or fashions.

今後の課題,添削ダイジェスト

(A)適切な文章表現
"although"の使い方をまずは例文で確認しましょう。
例)Though I still had a little fever, I went out yesterday. (I went out yesterday though I still had a fever.)「まだ微熱があったが、昨日は外出した」
例)Though it is cold, it is a fine day for soccer. (It is a fine day for soccer though it is cold.) 「寒いけれど、サッカーには上々の天気だ」
今回の文で"although"を使って"Although it has been at least 60 thousand years since humans started using fur for clothes"と表現すると「人間が毛皮を衣類として用いるようになって少なくとも6万年経つが」となります。この後にその逆のこと、たとえば「その長い歴史をもつ文化が廃れようとしている」などがくるのであれば文法的に正しくなりますが、ここではこのように逆接でつなぐべき文が続くわけではありませんから、"although"の使用は適切ではありません。
(B)複数形
(C)時制
"since~"は「~から」という意味ですから、~の部分には時のある一点がきます。現在完了で示すとそれは「時の一点」ではなくある程度長さをもった期間になってしまいますので誤りとなります。ここでは「毛皮を使い始めたとき」という時の一点から、なので"started using fur"と過去形で表現します。
(D)接続詞
"although"を用いていないため、ここでは何らかの接続詞を用いて文をつなげる必要があります。"so"もしくは"and"を使うのが良いでしょう。
(E)前置詞
「毛皮を使う文化」としたいので、"of"を用います。
(F)関係代名詞
先行詞が前の文全体や前の文の一部であるときは" , which" とコンマを用いる必要があります。使わなければ直前の名詞"fur"のみが先行詞として認識されます。ここでは先行詞は"culture of using fur"だと考えられますから、コンマを用いましょう。
(G)三人称単数現在の"s"
ここでの主語は"culture of using fur"ですから、動詞には三人称単数現在の"s"を用いる必要があります。
(H)分詞修飾
ここでは"a remarkable change arising"と、"arising"が後ろから修飾している形をとります。以下の※をご確認ください。
ーーーーーー
◆分詞の形容詞的用法 ー現在分詞や過去分詞を使って名詞を修飾することができる
(1) 現在分詞や過去分詞を名詞の前に置くことで、名詞を修飾することができる。(前置修飾)
 例)Sleeping Beauty「眠っている美女(『眠れる森の美女』の英題)」
 例)Put the egg in boiling water.「卵を沸騰しているお湯にいれなさい」
 例)a broken watch「壊れた時計」
 例)I always eat a boiled egg for breakfast.「わたしはいつも朝ごはんにゆで卵を食べる」

(2) 修飾しているのが2語以上の場合は、名詞の前ではなく後ろから修飾される。(後置修飾)
 例)Look at the boy running over there.「あそこを走っている少年を見て」→”running over there“という二語以上の語が”boy”を修飾している
 例)This is the letter written by her.「これが彼女に書かれた手紙です」→”written by her”という二語以上の語が”letter”を修飾している
※ (1)のように1語だけを修飾する場合は、後置修飾になる場合もあるので注意が必要
名詞の永続的・習慣的特徴を述べている場合は、前置修飾が普通です。例えば上記の例の”Sleeping Beauty”は、普段からずっと眠っている状態の美女であるので、永続的・習慣的特徴を述べているので前置修飾されています。
 例)A barking dog seldom bites「よく吠える(習慣のある)犬はめったに咬まない」 
 例)That dog barking is Tom's.「あの(今一時的に)吠えている犬はトムの犬です」
 例)an involved problem 「複雑な(性質の)問題」
 例)We have to solve the problems involved.「我々は(現時点で)関連する諸問題を解決せねばならない」
基本的にこのような決まりはありますが、「分詞一語を前置するか 後置するか」という規則は明確に守られているわけではありません。
ーーーーーー
変化が生じているのは永続的なことではありませんので、上記の※より、後置修飾する方が自然であることがわかります。
(I)前置詞
ここでは"in"を使う方が一般的です。
(J)より自然な言い回し
「基本原理」という意味の"basic principle"という言い回しを使うとより自然に聞こえます。
(K)時制
日本文では「動きが出てきた」と過去形で表現されていますので、こちらも過去形にしましょう。
(L)前置詞
「~から生じる」は"arise from~"です。
(M)限定用法、非限定用法
ここでは「毛皮の主な利用者である女性」と表現したいので、関係代名詞の前でコンマを用いて非限定用法にします。
 非限定用法にしなければ「毛皮の主な利用者である女性から、毛皮を自粛しようという声が起きた(毛皮を利用していなかった女性はその声をあげていない)」というニュアンスになります。ここでは女性全般を指して「毛皮の主な利用者である」と言っているのですから、非限定用法にする必要があります。これを見ると非制限用法は気を付けなくてはいけないと再認識させられる。
ーーーーーー
◆『限定用法』『非限定用法』
例1)a. Children who learn easily should start school as early as possible.「物覚えのいい子どもはできるだけ早く学校へ行く方がいい」
        b. Children, who learn easily, should start school as early as possible.「子どもは(みんな)物覚えがいいから、できるだけ早く学校へ行く方がいい」
※aは限定用法で、物覚えのいい一部の子どもに限っての話である。bは非限定用法で「子どもはみんな物覚えがいいから」という説明を挿入したものである。
例2)a. The flowers which she planted in the front yard are growing well.「前庭に植えた花はよく育っています」→裏庭にも植えたのかもしれない
        b. The flowers, which she planted in the front yard, are growing well.「彼女は花を前庭に植えましたが、よく育っています」
※aは前庭の花に限っての事で、裏庭その他にも植えてあったかどうかには触れていない。bは花を全部庭に植えた事が明らかである。
例3)a. We visited Kyoto where we spent a few days seeing the sights.「私たちは観光のため数日間滞在した京都を訪れた」→文法的に誤り
    b. We visited Kyoto, where we spent a few days seeing the sights.「私たちは京都を訪れた、そこで観光のため数日間滞在した」
※aの限定用法では京都がたくさんあるように見えてしまい明らかに不自然である。固有名詞を先行詞とするときほとんどの場合非限定となる。
ーーーーーー
(N)適切な語の選択
「最も」という意味で"most"を使う場合、その後ろにくるのは形容詞か副詞です。ここでは「主な毛皮の利用者」と考えて"main"を使うと良いでしょう。
(O)複数形
(P)前置詞
「~のために使う」ということですから前置詞は"for"がより適切でしょう。
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